Roedo Study

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Rodeo studyとは
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Rodeo studyとは

RODEO studyの開始にあたって
~運動器外傷診療の新たな水平線~

研究代表者 横浜労災病院 運動器センター 三上容司

 このたび、RODEO study (Rosai Orthopaedic trauma Database for Exploratory Outcome study) を始めることになりました。研究代表者を務めます横浜労災病院 運動器センターの三上容司です。RODEO studyの目的と概要について簡単にお知らせします。

 RODEO studyでは、日本における四肢長管骨骨折・骨盤骨折の初療から手術、リハビリテーション、社会復帰までの情報を登録し、集計・分析します。これらを通じて、運動器外傷診療の現状を把握し、その質の向上をはかり、さらに、社会に向かってよりよい運動器外傷診療体制の構築への提言を行うことを目的としています。すでに、日本骨折治療学会が中心となって、DOTJ(Database of Orthopaedic Trauma by JSFR)の登録作業が開始されていますが、RODEO studyはDOTJにも深く関わっており、緊密な連携をとりながら研究を進めていく予定です。

 RODEO studyには、労災病院の中でも特に外傷を多数取り扱う病院を中心に、多くの施設が参加しています。労災病院はそもそも労働災害への対応を目的に設立された経緯があることから、長年月にわたる運動器外傷診療の実績があることも、本研究の強みといえます。特に社会復帰まで視野に入れた運動器外傷レジストリーは国内外を見渡しても類をみないものです。

 また、携帯型端末を利用して患者情報を登録できることも、本研究の特徴のひとつです。これにより、情報登録作業者の負担が大幅に軽減されます。

 運動器外傷診療に関する網羅的データを収集・解析することにより、様々な着眼点から日本発世界に向けての情報発信がなされることを期待します。これは結果的に運動器外傷における機能再建の重要性、専門性をアピールし、ひいては、運動器外傷診療のレベルアップ、運動器外傷患者の早期社会復帰につながります。また、必ずしも効率的に運用されているとは言えないわが国の運動器外傷診療システムの再構築に向けて、重要な手がかりを見出すことも期待されます。

 医療のどの領域であっても、その質と安全の向上を図るには、それを論じるための基盤となるデータが必要です。しかし、世界中見渡しても、運動器外傷に関する包括的で網羅的なデータベースは存在しないと言っても過言ではありません。RODEO studyで運動器外傷の新たな水平線を目指しましょう。そのために、ぜひとも、医療関係者、患者の皆様方のご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
(本研究は、労働者健康福祉機構 労災疾病等の原因と診断・治療「運動器外傷診療の集約化による治療成績向上と早期社会復帰を目指した探索的研究」、厚生労働省 労災疾病臨床研究「運動器外傷診療の質向上を目指した探索的研究~初療からリハビリテーション、社会復帰まで~」の研究課題名で交付金ならびに補助金を受けて行われる。)